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第28話 蒸発?

食卓の上の書置きには、

大阪に行って来る、2〜3日で戻るから頼むね」

といったような内容が書かれてありました。

瞬間、えっと思いましたが、まあ昼間は学校だし、夜も顔を

合わすことは平日はあまりないし、祖父もいるから、

2〜3日なら大丈夫だろうと思い直しました。

弟たちは何も知らず、いつも通りキャッキャッと騒いでいました。


そうこうしているうちに、約束の3日目がやってきまして、

父の帰りを今か、今か、と待っていました。

当時、でぶっちょの家には、電話はありませんでしたので、

ひたすら、待つのみでした。

その日はになっても、帰ってきませんでした。

次の日も、その次の日も、またその次の日も………。

1週間が過ぎても父は帰ってきませんでした。

もう、泣きそうになりました。 捨てられたと思いました。

弟たちの手前、不安な顔は見せられませんので、結構強がって

見せてましたが、不安で不安でしょうがありません。

祖父に聞いても、知らないの一点張りで、本当に知らない

みたいでした。

幸か不幸か、食料はつけで調達できましたので(27話参照)、

何とか最初は食いつないでいくことができました。

それでも、父が帰ってないことが、周りに知れ始めたころから、

お店で買い物しても、いい顔をされなくなり、しまいには、

つけはダメといわれる始末。 ガーンでした。

そりゃそうでしょうね、子供と老人だけの家庭に支払能力があると

思えませんから。 

それでも、1件だけパン屋さん 前田ベーカリー

いうんですが、とても親切にしてくれて、最後までつけで

買うことができました。

サービスも1度や2度じゃありません、こっぺぱんを買うとき

ただでピーナツバターやジャムを塗ってくれたり、

飴玉をただでくれたりとか...してもらいました。 

いわば、命の恩人ですね。

それでも、でぶっちょのほうが気がねをしまして、

インスタントラーメンを最後に1箱買ってから、お店に行かなく

なってしまいました。

インスタントラーメン1箱に30食入っていましたけど、

4人で食べたら、すぐなくなっちゃいました。

も時々帰ってきましたけど、家がこんな状態にもかかわらず

また、仕事へと行ってしまうのです。

お金はその時に置いていってくれるので、食いつなぐことが

出来ましたが、すぐまた底をついてしまうのです。

一番下の弟のつよっちょが4歳なので、夜はさみしくて

泣きますし、お腹が空くとひもじくて、我慢できません。

こっちも、泣きたくなっちゃいますよ。

そして、考えたのは学校の給食を食べないで、家に持って帰る

ことでした。

もちろん、自分も食べないとお腹空くので、少しパンをかじって

残りはテイクアウトしました。

クラスの中で余ったおかずとか、パンをもらって帰った事

もありました。  毎日が戦争のようでした。

給食費も払えず、家の状態は担任の先生も

知ってましたので、心配してくれて、何かと気にかけてくれました。

つけで、買ってたお店の人が集金に来ましたね。

払えないので、ひたすら頭を下げて待ってもらうしか

ありませんでした。

この頃はいつも、お腹を空かしてましたね。

家庭教師をしてくれている大学生のいとこが、

見かねて、家に来るときは必ず何か食べるものを

持ってきてくれて、そして、その日は電車がなくなるまで、

一緒にいてくれました。 心強かったです。

家にお風呂がなかったので、銭湯へみんなで行ってた

のですが、お金がなくなると当然食費優先ですから、

お風呂には入れません。

季節が初夏だったのが、不幸中の幸いでした。

たらいに水を張って、ごしごししました。

湯沸かし器? ないですから!

真水って冷たいんですよ。 冷たいのと、面倒くさいのも

手伝って、たらいのお風呂は頻繁には入りませんでした。

たぶん、その頃は臭ってたんじゃないでしょうかね?


こんな風に毎日を過ごして、ちょうど2ヶ月程った頃に、

1通の電報が届いたのです。


  つづく






タグ: 蒸発 給食
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